<COUNTRY KKO KKO
3rd album>
<絶版>
2000.6
Intro
オー!ガニ(行くの)
Kiss
Pain Song
That is Love
アッキョドゥン サラン(あたためてきた愛)
ライボリ センギョッソヨ(ライバルができたよ)
新ナポレオン
Behind Story
She
All Night Long
ユリ(幼離)
メドゥサ

 2000年6月13日、2集音楽活動停止以来約7ヶ月ぶりに発表された3集。デザイン、ファッションなどのビジュアルコンセプトは“70年代”ということで、東京・渋谷の古着屋で調達された古いサングラスが印象的なジャケットだ。このサングラスは、その後3集活動の間をとおして、ずっと使用されることとなった。実はこのサングラスを調達したのは日本のファンである。

 2集からMVも作成しないで3曲のヒットを出したこと、活動中断中も継続してテレビにでまくり、CMも数本こなし、幅広いファンを獲得し、まさに絶好調なまま発表されたアルバムだったが、結果ファン層を狭めることになったかもしれない。
 全12曲入りの堂々たる作品ではあるが、どれも曲調が似通った感じに仕上がっているのだ。99年にヒットした「一心」と「Gimme! Gimme!」は、同じダンススタイル曲でも実は曲調が違う。だが、この3集を通して聴いてみると、全体がこの2曲のどちらかに似ているという印象を抱いてしまった。勿論個別には全然違う曲もあるのだが、制作者、あるいは本人達にも“Country Kko Kkoのイメージ”が固定されてしまっていたのではないだろうか。
 個別には、やはりタク・チェフンは歌がうまいし、どれも手を抜かずに歌っているのもわかる。また、シン・ジョンファンの絡ませ方も2集から一段と比重が大きくなっていい具合にはなっている。ただ、全部を見たときに、「このアルバムはいい」と自信を持ってファンとして薦められるか?というのは私にとって大疑問である。ここからファンになった方には本当に申し訳ないが、デビュー当時から聴いてきた者から本音を言わせていただくと、最初に聴き終わって出てきた感想は「子供におもねってどうする!」だった。それは結局、何度聴いても覆すことはできなかったのである。(追記:実は今でもそう思っています…)
 とはいえ、このアルバムが一番好き、という声も少なからずあるわけで、需要と供給のバランスと彼等の人気度及び世間のニーズ的にはこの頃がCountry Kko Kkoの絶頂期だったかもしれない。

 さて、このアルバムは2CDとなっており、99年のコンサート実況をライブ盤として付属させている。本音を言うと、こちらの方がオリジナル盤より数倍良かった。内容は、夏のソウルコンサート(たぶん初期の頃だと思う)の抜粋で、当サイトの「ソウルライブレポート」を併用していただくと更によろしいかと思われる。繰り返しネタに使われる、モノマネ対決も収録されている…。
ついでに、韓国のアルバムに付き物の"Special Thanks"で、当CLUB KKO KKOが謝辞をいただいているんである。密かに自慢なんである。
(2000年記述・2008年加筆訂正)