<COUNTRY KKOKKO's
   CAROL ALBUM II>
<絶版>
1999.11

1.5集&リミックス) 

 1994年に発表された「Roo'Ra&TWO TWOのクリスマス」の例を出すまでもなく、キャロルアルバムは1度出ると何故か翌年も翌々年も出されることが珍しくない。際物だから見たときにゲット、などと書いておいて矛盾しているが、再発売するかどうかは翌年にならないとわからないわけで、やはりその時期・その時・その場所で見かけたら即買わなければ2度とお目にかかれないかもしれないのだ。これは実は、一般的に韓国モノ全て当てはまるのだが。
 98年に1.5集として発売されたキャロルが、99年冬、再び姿を現した。一見したところはまるで別のアルバムのようだが、実は1.5集がまるまる収められていてその上テクノリミックスが加えられている、まあ言ってみればおまけ付きの再発売である。テクノが大流行した99年を締めくくる意味では時流に乗った1枚と言えよう。リミックスされているのは、2集収録の「Gimme! Gimme!」、1.5集収録の「GOLDEN BELL+FERIZ NAVIDAD」「Oh!サンタ」で、リミックスアルバム「天愛賛美」で当時知られたDJ ACURAが手がけている。しかし「Oh! サンタ」以外の曲ではシン・ジョンファンパートを最低限まで排除しているのが、ファンとしてはちょっといただけない。オリジナルの方のクリスマスメドレーでは彼の大活躍が聴ける。
 元々今回このアルバムは本人達に出す意向がなく、反対していた(「出したくなかった」とタク・チェフンも語った)が、2集の爆発的なヒットと時期的なものから、レコード会社側が強力に押し進めて再発売されることになった。アルバムとしてのまとまりは、1.5集で聴く方がちゃんとある。リミックスが入ったことで、全体の構成が狂ってしまった感じが非常にするのだ。
 ジャケットがまるきり変わってしまったため、韓国では1.5集を持っていないファン(2集以降の新しいファン)に加え、1.5集を持っているにも拘わらず新作だと間違えて買ってしまったファンも多く、キャロルアルバムとしては破格の売り上げを記録したらしい(実数は13,000枚強なのでちょっと大袈裟。でも単独歌手のキャロルとしてならこの年の1位)。

 どこにもクレジットされていないが、元の1.5集プロデュースは勿論イー・サンミン。
 また、win用のweb接続機能を備えたダイレクトWEB99が付随、2集の中ジャケットに使用された写真、壁紙もついている(macでは写真・壁紙のみ使用可能)。
(2000年記述・2008年加筆訂正)