ティーカップ

 君の深い香りと…冷たいその唇を もう一度感じてみたい…

濃すぎない香りをたたえつつ 深褐色のテーブルにうつむいて
ことばをかけるのももどかしく 君はとても静かに見守っている

 君のからだの匂いと 君の香りと ぎこちない君の姿まで
 もう永遠に君を手に入れることはできないだろう…

君に触れれば指先が暖かく 全身に君の熱気が広がる
無言の情が僕に流れてくる

なにも言わないの なにかちょっと喋ってよ
こうして泣いているのに 君は思い出の中に何故行ってしまった

君の香りが…

原曲はサヌリムのキム・チャンワン作で、ノゴジリというグループが歌ったものです。
ラップ部分と、途中のブリッジ部分は原曲にありません。さて、「君」というのはどこまで「ティーカップ」そのものを指すのでしょう。全編かしら。たぶん原曲では全編そのものを指したかもしれないし、擬人法だったかもしれません。いろいろ想像が膨らむ詩ではあります。